明星第七回「阿部顕嵐」参加レポート



こんばんは、ゆうごです!

今週もやってまいりました、短歌結社明星。

毎回このブログのタイトルをどう表現すべきか迷うんですが、参加レポートと呼ぼうかな


今回のお題は「阿部顕嵐」ちゃんでした。 

まずはこみねさんの記事をご覧ください。


短歌結社「明星」第七回歌会 お題:「阿部顕嵐」 - こみねもすなるだいありー http://ashiyakomine.hatenablog.com/entry/2014/10/04/020459



顕嵐ちゃんというテーマ、これが今までで一番難しかったんです…!

短歌を読むにあたって同じ感想を抱いた方も多いようです。

個人的には顕嵐ちゃんのこと好きだけど、セクボとかSHARK2でぐんぐんと風が吹いてきた辺りからしか知らないもので、漠然と「彗星のごとく現れた」感じや「いい子そう」とかいう印象しか持ち合わせていなかったからなのだと思っていたのですが…ひょっとしたら、そういう掴み所のなさが顕嵐ちゃんの魅力なのかもしれません。


そして今回は、こみねさんが返歌をくださるというスタイルでした!

ということで早速、私が提出させて頂いたものを返歌とともにご紹介しいたします。

【】が私の句、

→のあとがこみねさんの返歌です。




【ビル街にちいさな花が咲きました  まだ摘まないで差し色にして】

→ここで咲くように自分で決めた場所だからいちばんきれいに咲きたい



顕嵐ちゃんって、全てをパァァっと明るく照らす太陽というよりは、冷たいビル街の中に咲く一輪の希望の花、という感じがするんです。

日が差すか差さないかの境目で、風に揺られながら生きてるというイメージ。

荒んだ現代社会にふっと咲いて、心を温めてくれるような存在でいてくれるような印象を受けます。

その中で、「差し色にして」という句によって残された“強い意志”を返歌に引き継いで頂いたので、ビル街の小さな花という姿とのギャップがより浮き彫りになっているように思います。




【窓の外 頬杖ついて眺めてた はずなのに今 ここはどこだろ】

→雪の降る町までやっと来たけれど隣のぼくが「まだだよ」って言う



この返歌が一番意外で面白かったです。

わたしが先日たまたま読んだ雑誌で、顕嵐ちゃんが「学校ではいつもぼーっとしてる」というようなことを話していたので、実はこれは「教室の窓からぼーっとグラウンドを眺めている」というイメージだったんです。

アイドルと学生をぐるぐる繰り返す日々の中で、(ましてやここのところどんどん追い風が吹いている中で、)ふと自分のいる場所が分からなくなる瞬間ってあるんじゃないかな、と感じて詠んだものでした。

だから、車窓として返歌が来たのは私にとってはとても意外だったのですが、考えてみれば「ここはどこだろ」=「移動する窓」、といえば車窓に結びつきますよね、そりゃあ。笑

「トンネルを抜けると雪国であった」という川端康成のフレーズがありますが、そこがゴールじゃないんですよね。まだまだ、これから。




【ねえ君さ、時間を刻む単位って地球にいくつあるか知ってる?】

→あなたからもらった時計は少し早い 横断歩道の白いとこ踏む


 

これは2首目と着目点は似ていて、「ぼーっとしてたら今が分かんなくなった」というテーマで詠んだものでした。

お昼休みはぼーっとしててご飯を食べ忘れることもある…というようなことを本人が雑誌で話していたので、ひょっとしたら時間の使い方や組み立て方に彼特有の世界観が詰まってるんじゃないかなと思ったんです。「何もしない」という時間が尊い感じ。

それに加えて最近のお仕事での追い風により、自分の中の時計が上手く刻めなくなってしまった…という戸惑いの短歌だったんです。

私の歌だけだと暗いイメージのままになるところでしたが、返歌の「横断歩道の白いとこ踏む」という部分によって、彼の中の子どもらしさを抱いたまま二段飛ばしで時代を駆け上がっていく印象に変わったので、うまくおさめて頂けてよかったなあなんて思っております。




以上、3首をお届けしました!

今回は返歌とともに掲載して頂いたので、いつもとは違う面から振り返ることができて面白かったです。

そして何より、返歌をしたことも頂いたことなかったので、とても嬉しかったです!


講評をいただくときは、学校の先生と交換日記をしているみたいでドッキドキなのですが、

返歌だと友達からお手紙の返事が届いたときのような気持ちになれますね。

自分が詠んだときとまったく別の風景として返ってくるのも面白いし、余計な言葉を付けずに歌だけで勝負する感じが刺激になります。


どちらの場合も学ぶことが多くて勉強になります。いつもありがとうございます。。




さて、今回の顕嵐ちゃん短歌、いかがでしたでしょうか!

顕嵐ちゃんに対する「イメージ」で詠んだ部分が多かったので、彼らしさを詠うには情報量不足であったかもしれませんが…イメージを膨らませて詠むという点ではとても勉強になる回でした。


長くなってしまいましたが今回はこの辺で!

最後までお読みいただいてどうもありがとうございます!

次回の「舞台」の回もどうぞよろしくお願いします〜




ゆうご